バリアフリーを日本建築で…

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バリアフリーを日本建築で

施工例-2 K様邸増築

胎内市 K様邸 増築

入居後に、感想などを伺いました。

井上材木店を選んだきっかけは?

バリアフリーを日本建築で井上材木店は、中条町、いや新発田市以北で、長年の伝統と実績があり、日本風建築を建てるのは一番ではないでしょうか。
井上材木店に母屋を作っていただきましたし、今回は、高齢となった母がこれから車いすを使ったり介護が必要になる時に備え、増築を計画していました。
我が家には茶室があり、母がお茶をしていまして、そんな日本の伝統建築の良さと、床暖房などの最新設備を融合した、和風のバリアフリーの部屋を思い描き、井上材木店さんに相談しました。

バリアフリー、介護といえば洋風の造りをすることが多いのですが、日本の伝統建築との融合をお願いし、何度も何度も打ち合わせを行いました。
私だけ考えてもできなかった訳で、昔から日本建築が得意である井上材木店さんという施工業者さんがあって、そこに設計をしてくれる良い人がいてくれて、そしてこのように、入母屋造りで13.5坪の部屋が増築されました。

介護の導線を考えますと、増築部のそばまで車が入ること、窓などの解放部も大きくとることで、介護機器や担架などもスムーズに通れるようにという作りにしました。

お母様、使い勝手はいかがですか?
夏は風通りがよくて涼しくて良かったです。朝日の太陽が窓から差し込み、夏の夕日は丸窓の辺りに沈んでいきます。夕焼けがとてもきれいでしたよ。寒くなってからも、大きな窓越しの太陽の光は、ポカポカして気持ちいいですね。

本を読んで、ごろごろできたり、お友達が遊びに来てくれたり、楽しい日々を過ごしております。

 

良いものを造ろうとする姿勢に感動しました

障子を閉めた居室 去年の春から設計を始めてもらい、1年以上をかけて図面を何度も何度も書き換えもらい、本当に細部まで検討していただきまして、やっとこの春に設計が完成し、着工しました。

そこから建築を始め完成まで7か月、大工仕事も手間をかけて、しっかりと作っていただきました。材料が希少なものですから、間違いがあってはならないですから、大工さんも慎重に作業をされていました。

 

提案いただいた設計に大満足

大きく解放できる窓
この窓は、1間半(約270cm)の幅、高さは220cmあります。その窓が全部開くという構造です。とても開放的です。生活していても気持ちがいいですし、大きな機械などもスムーズに通れます。

格納できる障子
居室部は床暖房が入っています。その暖房効率と、日本建築の空間を演出するために、障子で囲むようにしていただきました。そして、この障子は、壁に収納できるようにすることで、大きな解放空間にも変身できるようになりました。
また、手すき和紙を貼っていただきましたので、明かりがとても柔らかく差し込んできます。

丸窓から庭を眺める
丸窓は、京都の源光庵がきっかけです。畳に座って、丸窓から庭を眺めると気持ちが落ち着き、ああいいものだと感じていました。禅に通じるのですが、ここに座って精神を落ち着かせ、考え事をする、そんな場所にしたかったのです。

 

時間がさらに木の良さを育んでくれる

井上材木店さんは、良い材料が多いので、その中からも良い物を選んでもらいました。

テーブルと棚
樹齢300年位の木が井上材木店さんに在庫されていまして、テーブルと棚は同じ木から取りました。

巾木
巾木は松。瀬波から出た松が残っていて、昔、「もう出てこない木だから買っておけば」とすすめられて購入し、在庫していただいたものを今回使いました。
木を買い置きする、普通の建築屋さんではできないでしょう。

床板
廊下は42mm厚の板です。裸足で歩くと、温もりを感じられるのが、木の良さですね。

壁はクロスに
壁は土壁にはしないで、クロスを使っています。土壁は湿気を取り良いのですが、ボロボロとはがれてきたり、メンテナンスが大変ということで、クロスにしました。悪くなったら張替もできますし・・・(笑)。

大きく解放できる窓
格納できる障子
丸窓から庭を眺める
木目が美しいテーブルと、温もりを感じる床
表しの天井

良いものを次世代へ引き継ぐ

解放窓にて営業の井上と談笑今はやりのハウス住宅ですと、30年もすれば建て替えなさいと言われるような考え方のようですが、私の場合は見栄でやるのではなくて、時間が経った時に、だんだん良さでてくる住宅という考え方です。

こういう頑丈な建物は、100年とはいわず、200年はもちます。
素材が良ければ飽きませんし、素材が良いと時間が経てば経つほどに良さが出てきます。古さの良さとか・・・それが、日本建築の良さだと思います。

井上材木店さんには大変感謝しております。

 

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